リスクについて
投資をするうえで、商品が持つリスクを把握することがとても重要です。そこで、リスクとは何か?リスクの種類にはどんなものがあるのか?をご説明していきます。もちろんクレジット枠 現金化にもリスクは伴います。詳しくは紹介リンクをクリック
リスクとは何か?
投資用語としての「リスク」という言葉は、「価格が変動する可能性」のことを指します。一般的には、リスクというのは「危険性」「悪いことが起こる可能性」といった意味で用いられます。
この点、投資用語としての「リスク」という言葉は悪いことだけでなく、良いことが起こる可能性もあります。少し違う言い方をすると、投資用語としてのリスクは「将来のリターンの不確実性」のことを指すのです。
投資を行うにあたって、発生しうるリスクのうち主なものを挙げると下記のようなものがあります。
- 信用リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- 市場変動リスク
- 流動性リスク
- カントリーリスク
例えば、株式投資をする場合、会社が倒産してしまうと、最悪の場合、投資した金額は全額戻ってこないことになります。 これは、会社が倒産する=信用状態が悪化することにより価格が低下する、ということなのです。
このように、一般的に株式は信用リスクが高いと言われています。一方、預金等は信用リスクは全くありません。というのは、預金は上限はありますが、基本的には国が保証してくれているからです。そのため、銀行の信用状態には関係なく、預金は絶対に払い戻されることから信用リスクはないということになるのです。
一般的には、先進国の国が保証をしているものについては、信用リスクはないものと考えます。また、国債(国に対する貸付金)も、同じ理由により信用リスクはないと考えます。
これらの中間に位置するのが、社債です。 社債は、会社の信用状態に応じて値段が変動しますが、たとえ会社が倒産したとしても投資金額の全額が帰ってこないということはほとんどありません。そのため、信用リスクは株式よりは低く、国債よりは高いといえるでしょう。
金利変動リスクとは
金利変動リスクとは、金利水準が変動することにより価格が変化するリスクのことをいいます。
この金利変動リスクの影響を大きく受けるのは、国債・社債等の債券や定期預金等の、いわゆる利息が固定されている金融商品になります。
例えば、利回りが1.5%の10年国債(厳密には固定利付債)を100万円分購入した場合を考えてみます。
1年経過した時点で、突然市場金利があがって3.0%になったとすると、このときにこの国債を売却しようとするといくらで売却できるでしょうか?
残念ながらこの場合は100万円では売却できません。いくらか安い値段でしか売却できないのです。理由は詳しくは書きませんが、大ざっぱに説明すると1年経過した時点では市場金利は3.0%です。なので、その時点では利回り3.0%の10年国債を100万円で買えるわけです。
このような状況下で利回り1.5%と決まっている国債を100万円で購入するのは怖いですね。
このように、利息が固定されている金融商品を購入する際には、金利変動リスクを負うことになるのです。
ちなみに、逆に市場金利が下がって、例えば10年国債の利回りが0.5%に下がったとすれば、国債の価値は上がります。
金利変動リスクも、悪い方向だけでなく良い方向に変化することもあるのです。
為替変動リスクとは
為替変動リスクとは、外国の通貨と日本の通貨の交換価値(為替)が変動することにより、価格が変化するリスクのことをいいます。
この為替変動リスクの影響を受けるのは、外貨建ての金融商品となります。
例えば、今、高利回りで人気の外貨預金、外貨MMF、為替FX等は、すべて為替変動リスクの影響を受けます。また、外貨建ての債権、外貨建ての株式等も為替変動リスクの影響を受けることになります。
今、日本は非常に金利水準が低く抑えられているため、日本国内では投資機会は限られています。一方で、外貨建ての商品(特に預金・MMF・為替FX等)は、日本に比べると金利が高く、非常に魅力的であるため、チャレンジしようと思っている方も多いのではないかと思います。しかし、これらの商品には為替変動リスクがセットで付いてきます。また、この為替変動リスクを抑えようとして為替予約等を行うと、今度は(詳しい理由は省略しますが)高金利商品ではなくなってしまいます。このあたりが投資の難しいところです…。
価格変動リスク(マーケットリスク)とは、市場等での取引価格が変化することにより、金融商品の価格が変化するリスクのことをいいます。株式市場等を見てもらえばわかるように、市場で取引される取引価格は常に変化しています。その価格の変化は理由が明確なものもありますが、一般には特に理由がなくても需給関係や、市場の雰囲気等により価格が変化するのが普通です。
このように、市場において、常に価格が変動するリスクのことを価格変動リスクというのです。 元本が保証されている預金以外の全ての金融商品は、価格変動リスクがあります。そのため、投資をしている以上は価格が(一時的にせよ)下落することは避けられません。但し、全ての資産を合算して見た時に保有資産の価値が元本を上回っていれば、投資としては成功したことになります。投資を行ううえでは、この価格変動リスクといかにつきあっていくかというのが大きなポイントになります。
流動性リスクとは、換金したいときに換金するまでに時間がかかるというリスク、または換金するまでの時間が不明確であるリスクのことをいいます。
例えば、株式でも非上場株式の場合には、株式を売りたいと思ってもすぐに株式を売却することはできません。そのため、非上場株式の流動性リスクは高いといえます。また、上場株式であっても東証マザーズやヘラクレス等の新興市場に上場している株式の場合には、なにか突発的なことがあるとすぐに取引が成立しない状態になります(昔あったライブドア事件のときに、売りたくても売れない株主がたくさんいましたね)。
また、流動性リスクとは厳密には言えないかもしれませんが、定期預金や国債等を購入した場合には、通常は満期まで保有することが予定されているため、一定期間は現金化することができず流動性リスクは高いといえます。もっとも、国債の場合には取引市場があるため、即時に売却することは可能ですが、その価格は(一般投資家にとっては)必ずしも有利とはいえないので、なかなか中途で売却しにくいと思われます。例えば、近い将来に住宅を購入する予定がある等、一定のまとまった資金が必要になる見込みの場合、この流動性リスクを低く抑えておく必要があります。
pickup
Last update:2022/12/2